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靴クリーニング 靴の歴史を想う3

靴クリーニング

靴クリーニング屋さんの「靴の歴史のお話し」第三回目です。

 

第一回目は、人類が二足歩行を初めて、履物を履き始めて……

第二回目は、戦争によって靴産業が発展してきて……

 

んで、今回が最後のお話しです。

 

近年、靴に興味を持つ若者が増えているって聞きました。
靴を作る学校にも、申し込みが多いとか……

でも、靴修理の業界を見ると……年配のオヤジばっかり!(笑)
靴の勉強をした若者達は、いったいドコにいるのでしょうか?

さて、9月2日はクツの日でしょ?って、いわれますが……
本当の靴の日は「3月15日」らしいです。

この日は東京・築地に、日本に最初の靴工場が出来た日なのです。

この靴工場が軌道に乗って、次に洋服のお店を作った場所が今の銀座になっちゃったんですって。

同じ頃、大阪にも二つの靴工場ができました。

その一つは、藤田財閥になって……もう一つは、大蔵財閥……
靴って、巨万の富を生み出すビジネスだったんですねぇ~スゲェ!!

んで、東京の靴工場と大阪の靴工場が合併してできたのが、今のリーガルコーポレーションなのです。

靴で、面白いお話を一つ。

海を渡って、異国へ乗り込んだ「勝海舟」さん。


「我々が、西洋の靴を履くなんて大恥じゃー!!」
とかなんとか言って、何千足ものワラ草履を船に用意して、異国へと乗り込みました。

しかし、異国の地に降り立って異国の文化を知った勝海舟さん……

「ワラ細工を履いているなんて大恥じゃー!」

って、持ってきた大量のワラ草履を海に投げ捨てたとさ(笑)

 

そりゃ確かに……皆が革靴を履いているのに、自分たちがワラ草履じゃ恥ずかしいよねぇ。

紋付ハカマ姿にブーツ……坂本竜馬の写真は超有名ですよね。
でも、当時の靴は日本人には合わなかったみたいです。

で、軍事用に日本人の足にあう靴作りが急務になって、日本の靴工場は軍事靴で急成長しちゃったんですね。

靴作りの技術と機械化で、戦後の靴業界は、再度、急成長しました。

この頃の靴職人は、出来高制で、作れば作るだけ儲かりました。
日本で、一番稼ぐ仕事は、靴職人だったようです。

しかし、時代の波が、日本の靴業界にやってきます……

東京オリンピックの頃……時代は、本格的な工場量産化の時代になってきます。

職人達は、工場の歯車の一つになっていきます。

 

素人のアルバイトでも出来る仕事。

一流靴職人でも、三流靴職人でも、アルバイトでも、給料は同じ……

低コストの靴・耐久性のない靴・なにもかも接着剤で作られた靴……
職人の存在を、本物を、必要としない使い捨ての時代……

これが、日本に靴文化が出来なかった歴史です。

今の日本の状況は、靴の歴史をみても、なんとなく感じますよねぇ~

そして、40年以上の空白……
今、若者達が、靴に興味を持ちはじめているらしい。

靴後進国の日本に、新しい風が吹いてくれることを祈ります。

 

世の中に、靴クリーニングがもっと普及して、靴を大切に履く文化が定着してくれればいいのですけどねぇ……

 

 

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