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靴クリーニング ひとりごと

靴クリーニング

 

「おしゃれの基本は足元から」って、誰が言い出した言葉なのでしょうか?

 

確かに、ぱっとしない洋服を着ていても良い靴を履いていると、それなりに見えてしまうから不思議ですよねぇ。

 

正確には「足元を見る」とか「足元につけこむ」という言葉は、カゴかきや馬方が旅人の疲れ具合を足元から判断して、料金を上げていたのが語源らしいです。

 

しかし現在ではそれ以外にも、靴の状態を見ればその人間の本質を見抜くことができるという意味でもよく使われるようになりました。

 

私の場合は、靴をクリーニングすることが仕事なので人様の靴が気になってしまいます。

 

電車に乗って通勤していても、ちゃんと手入れがされている靴を履いている人って極端に少ないですからね。

 

高い靴だとかお手頃な値段の靴だとか、ブランドの靴なのかノンブランドの靴なのか、そんなのは関係ないのです。

 

ちゃんと手入れをしているか、していないかだけなのですよ。

 

たとえキレイな服を着ていたり、キレイなお化粧をしていたりとかしていても、靴のお手入れをしていないと結局は、うわべだけキレイに見せかけているだけで……

 

だらしないのかな?とかズボラな性格なのかな?とか思ってしまいますよねぇ。

 

靴が汚れている人って、部屋の中も散らかっているような気がしますもんね。

 

キレイな衣服や見た目は、お金を出せば手に入れることができますけど、その後のお手入れは性格的なものです。

 

身の回りのことがちゃんと出来る人は、靴もちゃんとしているんです。

 

仕事のできる人や出世ができる人の靴はちゃんと手入れされているとよく聞きますし、その人の靴の状態を見れば「生まれ育った環境がわかる」と言う方もいます。

 

結局の話し、靴って手抜きをしやすいので、その人の本質的なひととなりが見えてしまうのです。

 

定期的に靴のクリーニングをしているお客さんって、みなさん見た目からしてちゃんとした人たちばかりなんですよね。

 

本当かウソか知りませんが、ヨーロッパのレストランでは手入れの行き届いた靴を履いていると、良い席に案内してもらえるらしいです。

 

欧米のことわざに「ベッドと靴は良いものを買え」というのもあります。

 

人生の3分の1はベッドの上で眠っていますし、そのベッドで眠っていない時間は、欧米だと家の中でもずっと靴を履き続けているわけですからね。

 

イギリスでのお話しですが、とある紳士が愛車のベントレーを盗まれてしまいました。

そこでその紳士は、車泥棒に対して新聞広告を出したのです。

 

「その盗んだ車はお前にくれてやる!だけど車のトランクに入っている私の靴だけは返してくれ!」

 

このお話しは実話なんですよねぇ。

 

靴は足に合っていてなんぼの道具ですから、自分の足に馴染んだ靴は何物にも代えがたいということなのです。

 

イタリアの靴関係者が「日本人は靴を大切にしないから、日本人には靴を紹介したくない!」って言ったらしいです。

 

ほんとうに恥ずかしい話しだと思いますよ。

 

ただし、日本人は玄関で靴を脱ぐという生活をしているので、なかなか靴にまで気が回らないというか、忘れているのもあるとは思うのですが……。

 

それでも汚れた服で人に合うのは恥ずかしいし、相手に失礼だと思うでしょ?

 

それと全く同じことで、汚れていたりお手入れをしていない靴では、相手に失礼なことですし恥ずかしいことなんですけどねぇ。

 

靴って毎日、毎日、踏みつけられながらも足元から支えてくれている頑張り屋さんなのです。

 

だから、暇な休日ぐらい靴のお手入れをしてあげてもいいんじゃないかな?

 

靴のクリーニングを、日々の仕事にしている私はそう思います。

 

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