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靴クリーニング わんこと戦う

靴クリーニング

 

「この靴どーにかならないかなぁ?」

と、男性の方が婦人ブーツを持ってこられました。

 

うぐっ…… こ、このつま先は…… もしかして犯人はわんちゃんですか?

 

「そーなんですよ。まだ何回かしか履いていないんだけど、ダメかなぁ?」

 

つま先部分がわんちゃんに食べられてしまってガジガジになってます。

 

たとえつま先部分に革を継ぎ足して縫ったとしても、出来上がりは不細工な靴にしかなりません。

 

そんなカッコ悪い出来上がりじゃ、お客さんも、私も納得なんてできないですよ。

 

さすがに今回は諦めていただいて、新しいブーツの購入を考えたほうがいいのでは?と、伝えると……

 

「やっぱりそうですよねぇ……」

と、残念そうお客さまの姿が……

 

(おやぁ? 諦めてしまうのか? オマエは戦う靴屋さんじゃないのか?)

と、悪魔が私の頭の中に囁いてくるんですよ……

 

そんなこと言ったって、つま先部分の革がカジられてしまってて穴が開いてんじゃん!

 

こんな穴をどーやって塞げちゅーのよ! 

 

(諦めたらそこで試合終了だよ? 戦わなくていいのかい?)

スラムダンクかよ! あーッ わかったよ! 何か方法を考えればいいんだろッ!

 

悪魔の囁きに負けて……

ダメもとで、お預かりして考えてみます。と、言ってしまいました(汗)

 

なんで私は、いつもこんな大変な仕事を引き受けてしまうんだろぅ…… 

 

ってことで、靴クリーニングで汚れの除去をおこなってから、つま先部分の修正です。

 

内部に補強用の革を組み込んで、表面にも薄い革を取り付けて、傷が見えないように修正して……

すごく、すごく苦労して頑張りましたよ。

 

ふぅ…… なんとかなったかなぁ……

 

はたしてこの仕事を靴のクリーニングと呼んでいいのでしょうか?(笑)

 

毎度のことながら、わんちゃんにはいつも苦労させられますです。

 

しかし、なんでわんちゃんって、こんなに靴が好きなんでしょうねぇ?

 

私の実家も犬が大好きでしたので、室内に小型犬が4匹と屋外に中型犬を1匹飼っていました。

 

いつも靴とか靴下の片方が行方不明になったりとかしていましたからねぇ。

 

そもそも、別に靴下とか靴じゃなくて、ズボンとかシャツとか他のものではダメなんでしょうか?

 

わざわざ臭い靴や靴下を好むなんて、こればっかりは犬の気持ちがわかりませんよね。

 

人間が匂いを感じる嗅覚細胞は約500万個ぐらいあります。

 

しかし、犬の場合は嗅覚細胞が約1億2000~3億個ほどあり、人間の24~60倍ほのど嗅覚があるんです。

 

さらに嗅覚細胞がある嗅上皮というのが約40倍の広さがあるんですよね。

 

捜索犬とかで活躍するわんちゃんは、4日前の匂いを追いかけたりできますし、麻薬捜査犬とかもいて、色々場面で犬の嗅覚能力の高さは活躍しています。

 

もともと皮革繊維は、動物の表皮であり有機物なんですよね。んで、血や肉も有機物であり、汗や皮脂も有機物なのです。

 

有機物は獲物のニオイとして感じてしまうので、わんちゃんはたまらなく靴を好むみたいです。

 

さらに靴の素材である皮革やゴムの噛み心地が素敵なんだと思います。

 

魅力的な匂いがしてて、さらに噛み心地が素敵な靴に、わんちゃんが興奮しないわけがありませんよね(笑)

 

さらに群れで行動する犬は、リーダーのニオイを傍に感じると安心するみたいで、靴や靴下にはニオイがたっぷりとしみ込んでいますから、そりゃ大好きな飼い主のニオイがしみ込んでいたら愛おしく感じてしまうことでしょうね。

 

ちなみに臭いが強い方がわんちゃんは好むようです。

 

家族の中で自分の靴だけがいつも盗まれるという方は、足を良く洗うとか、その日に履いた靴を翌日も履くようなことをしないで、ちゃんと三日ぐらいは靴を乾燥させてあげると良いかもしれませんね。

 

ほんと靴を狙うのは、もうこれは犬の本能なんでしょうねぇ。

 

でも、私が大変だからやめて欲しいですよ。 ほんとマジ大変なんですから。

 

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